お酒との付き合い方の変化!

日本酒は、ビールやワインと同じく食前・食中酒として楽しむものであって、食後酒には荷が重過ぎることが解りました。
日本酒に過度の要求をしてきた結果、その期待にそぐわないことを理由に離れていくのに釈然としません!
これまでの認識が間違ったものであり、その誤りを正すことによって日本酒の本来の姿に戻すことは出来ると思います。

 日本酒への誤った認識は、どのように形成されていったのでしょう?
先にも見てきましたように、明治の半ばぐらいまでは酒類の消費の大勢を占めるのは「どぶろく」でした。
そのため、明治32年、清酒の消費拡大を狙って自家製酒(どぶろく)の製造と消費を禁止しました。
しかし、思惑通りにならず、かえって裏目に出てしまったようですが。
どぶろくを禁止すれば、その分清酒に移行し酒税が増えると踏んでいたようですが、酒税は増えなかったといいます。

 明治34年(1901年)には白鶴酒造から一升瓶が登場したことによって、日本酒との付き合い方が激変していくのです!
それまでは、日本酒は灘のブランドは例外としても、地産地消が基本であり、酒屋は酒樽から枡で量り売りをするのが通例でした。
酒が瓶詰めになったことは、人の酒の飲み方、すなわち消費形態や食生活にも変化をもたらしたのです。
日本人の平均的な日本酒の飲み方が、年に数回だけ振る舞い酒を、枡の角に盛った塩を舐めながら飲み、飲んだからにはとことん泥酔するような様式から、
酒屋から瓶で買ってきた自分の好みの銘柄を、ほとんど毎晩晩酌や独酌として、食事や肴とともにたしなみ、そこそこに酔う様式に変わっていったのです。

 この変化は、日本酒の本来の役割に徹したもので、食前・食中酒として楽しむものであったことがわかります。
その当時は、醸造酒としての日本酒をしっかり見据えた、正しいお酒との付き合い方だったといえるでしょう!

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