清酒というより「どぶろく」

「どぶろく」や「濁り酒」といったものが、清酒に移行していくのは戦国時代であるといわれます。
当時の清酒は、一般的には片白(かたはく)や並酒(なみざけ)が主流であったため、ほとんどの清酒はまだ玄米の持つ糠が雑味として残る、
黄金色がかった、今日の味醂(みりん)のようにこってりした味であったと考えられます。
しかも、新酒よりも、古酒が圧倒的に高級とされ値段も高く、古酒は茶色がかって、現代の紹興酒のように醤油のような香りがあったと推定されます。
京方面から「くだり酒」として江戸へ送られたことは良く知られているように、効率的に清酒を大量生産する製法が開発され、酒が本格的に一般にも流通するようになったのは、江戸時代になってからのことです。
しかし、大衆化・庶民化していったのは、「どぶろく」や「濁り酒」といった安価のお酒だったのです。

 よく時代劇に出てくる、白く濁っている酒、を盃で武将が飲み干す光景を思い浮かべますが、
この白く濁っている酒は日本酒なのでしょうか?それとも焼酎なのでしょうか?
そう日本酒なのですが、清酒よりも安価で手軽な格下の酒として製造、流通されたもので、より庶民的なお酒という位置づけです。
 いわゆる「濁り酒」というもので、「どぶろく」よりより清酒に近く、白く濁っいます。
清酒と違って、ろ過する前の段階のまだ、麹(こうじ)の糟(かす)を漉(こ)してない、白く濁った酒・日本酒のことです!

「清酒」や「濁り酒」と簡単にいいますが、聞いて驚かないでください!
当時の「清酒」のアルコール度数を推測しますと、おおむね20度はあった、あるいはそれ以上とも考えられています!
日本酒造りの技術の進歩の完成は、火入れの技術が完成した室町時代だといわれています。
製法技術も格段に進歩し、当時ではもう、三段仕込という日本酒独特の製法は確立されていたので、妥当な数字だと思います。
この三段仕込のおかげで、米だけから20度のアルコールを造り出せるのは、世界ひろしといえども日本酒の製法だけなのです!

 ※片白(かたはく)麹米は白米ですが、掛米が玄米のまま仕込んだ酒、並酒(なみざけ)麹舞も掛米も玄米のまま仕込んだ酒で、麹舞も掛米も白米のまま仕込んだ酒を諸白(もろはく)といいます。

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