日本酒が果たした食中酒・食後酒の役割

 「どぶろく」や「濁り酒」のアルコール度数は、いまの焼酎の度数とさほど違いがないといっていいのです。
したがって、酔いを楽しむ飲み方には最適だったと考えられます!
「どぶろく」を飲まれた方には理解できることなのですが、米の澱粉や糖が残っている状態のお酒であると書きましたが、これが身体にとってもいい役割をしてくれました!

 お米を一緒に飲んでいるのと同じ状態に近く、胃が消化に費やされる時間が長く、アルコール分だけになってしまうことが避けられるのです!
したがって、「悪酔い」とか「二日酔い」といった状態に陥ることは少なかったと想像されます!
確かに、甘酸っぱくてのみ口がいいので、度を越すことはあったことなどは想像できます!

 醸造酒から蒸留酒へとの飲み方が、日本では醸造酒のみ、の飲み方になりますが、今と違ってずっーとアルコール度数が高かったのです!
しかも、お酒を飲み続けることは、料理を食べ続けることと一緒だったのですから、お腹がいっぱいになって一定以上は飲めないということになります。
「悪酔い」とか「二日酔い」といった状態はナイとは言いませんが、ほとんど無視してもよかったのではないでしょうか。
というより、貴重なお米から造るので、「悪酔い」とか「二日酔い」といった飲み方そのものができないといえると思います。

 日本での日本酒の位置づけは、醸造酒である日本酒から食前酒・食中酒としてはじまり、そのまま食後酒として蒸留酒の役割を担ったのではないのかと想像されます。
食後酒として蒸留酒の役割を担ったのではないかということは、アルコール度数を推測しますと、おおむね20度はあったということに基づいています。
世界にまれにみる製法技術によって、醸造酒でありながら蒸留酒の役割をキチンと果たせた(度数の面で)のではないかと思われるのです!

 このように考えてきますと、食前酒としての醸造酒から食後の蒸留酒への移行がスムーズに行われるのにはこの条件が必要だったのです!
つまり、アルコール度数が少なくとも20度以上(現在清酒のほとんどが15〜16度)必要だということではないでょうか。

 ここでハッキリしたことは、お酒の飲み方は、食前と食後では全く違った飲み方になるのだと言うことです!☆
そして、悪酔いが起こる食後の飲み方に、自己責任と工夫がいるというのが判ってきたのではないでしょうか!
その工夫こそが今で言えば酎ハイであり、イギリスではウィスキーなのです!

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